2008/7/8 潜水服は蝶の夢を見る
久しぶりに映画レビューです。これも映画館でみたかった作品。
DVDで観てやはり後悔しました。近くの映画館ではやっていなくても
少し足をのばせば行ける距離だったんだから…いけばよかった………。
とてもいい映画でした、ハイ。
原作をご存知の方も多いでしょうね。
今回、あらすじどうしようか迷ったのですが、
原作のほうを引用させてもらいました。
なんかこっちのがわかりやすかったので。
どうせなんで本ごとご紹介。
<作品内容>
著者のジャン=ドミニック・ボービー氏は、1952年生まれ。
ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、『ELLE』の編集長に
就任しました。名編集長として名を馳せますが、1995年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロ
ックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまったのです。まだ働き盛りの43歳でした。
病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」しました。
本書は大きな話題を呼び、フランスだけでなく、世界28か国で出版される世界的なベスト
セラーとなりました。しかし、1997年3月9日、突然死去。本書がフランスで出版された
わずか2日後のことだったのです。
原作を少し読んでみたくなりましたね。
そうそう、上で説明されている
「ロックト・イン・シンドローム」
というのは、
日本語でいうと「閉じ込め症候群」というのだそうです。
なんでも全身が麻痺した状態でありながら、脳にはなんら異常はなく、
物事を正常に考えられる状態、会話などもできる状態であるにもかかわらず
からだがまったく機能しないために自分ではなにもできない状態になることを
いうのだそうです。
かなり辛いでしょうね。
想像では限界があります…。
普通に話せるのに通じない。
はい、も、いいえ、も。
自分の口からは発せられないということですね。
その状況で彼は本を執筆したのですね。
唯一うごかせる左目をつかって、
言葉を伝えながら。
と、ここまでこう書いていくと、
自然に思い浮かぶのは、
難病もので、感動もの。
いわゆる泣かせ映画ってヤツです。
でもこの映画のすごいところはまったくそれを
感じさせないところでしょう。
悲愴さをまったく…でもないけれど、ほぼ感じられないのです。
お涙頂戴ものでもなく。
こう描いたのはやはりフランス映画だからなのですかね。
素晴らしいです。
まずそこは高く評価される理由なのではないでしょうか。
あのフランス映画ならではのたんたんとした進み方。
そして映像、音楽。
色と音のつかいかたが素晴らしいですね。
カメラワークもすごいと思います。
専門家でもないんでどうすごいかときかれたら
よくわかんないんですけども。すいません。
ではなぜ悲愴さを感じさせないのか?
それはもう、なによりも主人公が弱者っぽくないからでしょうね。
かわいそう…
そうあまり感じないのです。
なんというか…主人公、あまりに男。男で男。
彼が終始、目で追っているのは、
服からのぞく胸元であったりだとか、
スカートからのぞく足だったりとか。
そして考えるのが
「こんなキレイこちゃんが近くにいるのに手がだせねぇ!!」
ということ。
そんなことをなげきなさるか。
元妻がいて、子どももいるのに。
愛人とのシーンも、
奥さんに思わず同情さえしてしまう。
このおんなずきめ。
そんなふうに考えてしまうのです。
でも、考えたら。たしかにそうです。
彼は別に病気になっただけで、聖人になったわけではありません。
彼は一般的な健康男子。
それは普通の考えなのです。
しかしそこをつつみかくすことなく、
彼をキレイなものとして扱うことなく、
一本の映画をまとめた。
涙するシーンも最小限です。
この心意気が素晴らしいですね。
難病ものなどを敬遠してるかたもぜひごらんください。
映像、演出の美しさにも、目をみはるものがあります。
そしてカメラワーク。
この左目だけの視点で映像をうつすことで
わかりやすく彼がおちいった状況に入れるのもいいですね。
実際これだけしかみえないのかぁ。とか。
涙を流すとほぼ視界ゼロだし。
そして台詞がない部分でも
「あっその、そこは閉めてってよ!」とか
「テレビそのまましないでよっ!!」とか
いっしょにいらいらできることで
ぐっと症状に対しての距離が近くなりますから
感情移入もしやすくなりますよね。
よくできててすごいなー、と感心してばかりでした。
で、この映画の評価は!
★★★★☆
星よっつ!
たしかに素晴らしいところは多々あるのですが、
受け付けないかたも中にはいらっしゃるでしょうし。
映画として盛り上がりに欠ける…と思う方もいらっしゃるでしょう。
なので、星はひとつマイナスさせていただきました。
個人的には好きです。淡々としてるの好きなので。
DVDで観てやはり後悔しました。近くの映画館ではやっていなくても
少し足をのばせば行ける距離だったんだから…いけばよかった………。
とてもいい映画でした、ハイ。
原作をご存知の方も多いでしょうね。
今回、あらすじどうしようか迷ったのですが、
原作のほうを引用させてもらいました。
なんかこっちのがわかりやすかったので。
どうせなんで本ごとご紹介。
![]() | 潜水服は蝶の夢を見る (1998/03/05) ジャン=ドミニック ボービー 商品詳細を見る |
<作品内容>
著者のジャン=ドミニック・ボービー氏は、1952年生まれ。
ジャーナリストとして数紙を渡り歩いた後、世界的なファッション雑誌、『ELLE』の編集長に
就任しました。名編集長として名を馳せますが、1995年12月8日、突然脳出血で倒れ、ロ
ックトイン・シンドロームと呼ばれる、身体的自由を全て奪われた状態に陥ってしまったのです。まだ働き盛りの43歳でした。
病床にありながらも、唯一自由に動かせる左目の瞬きだけで本書を「執筆」しました。
本書は大きな話題を呼び、フランスだけでなく、世界28か国で出版される世界的なベスト
セラーとなりました。しかし、1997年3月9日、突然死去。本書がフランスで出版された
わずか2日後のことだったのです。
原作を少し読んでみたくなりましたね。
そうそう、上で説明されている
「ロックト・イン・シンドローム」
というのは、
日本語でいうと「閉じ込め症候群」というのだそうです。
なんでも全身が麻痺した状態でありながら、脳にはなんら異常はなく、
物事を正常に考えられる状態、会話などもできる状態であるにもかかわらず
からだがまったく機能しないために自分ではなにもできない状態になることを
いうのだそうです。
かなり辛いでしょうね。
想像では限界があります…。
普通に話せるのに通じない。
はい、も、いいえ、も。
自分の口からは発せられないということですね。
その状況で彼は本を執筆したのですね。
唯一うごかせる左目をつかって、
言葉を伝えながら。
と、ここまでこう書いていくと、
自然に思い浮かぶのは、
難病もので、感動もの。
いわゆる泣かせ映画ってヤツです。
でもこの映画のすごいところはまったくそれを
感じさせないところでしょう。
悲愴さをまったく…でもないけれど、ほぼ感じられないのです。
お涙頂戴ものでもなく。
こう描いたのはやはりフランス映画だからなのですかね。
素晴らしいです。
まずそこは高く評価される理由なのではないでしょうか。
あのフランス映画ならではのたんたんとした進み方。
そして映像、音楽。
色と音のつかいかたが素晴らしいですね。
カメラワークもすごいと思います。
専門家でもないんでどうすごいかときかれたら
よくわかんないんですけども。すいません。
ではなぜ悲愴さを感じさせないのか?
それはもう、なによりも主人公が弱者っぽくないからでしょうね。
かわいそう…
そうあまり感じないのです。
なんというか…主人公、あまりに男。男で男。
彼が終始、目で追っているのは、
服からのぞく胸元であったりだとか、
スカートからのぞく足だったりとか。
そして考えるのが
「こんなキレイこちゃんが近くにいるのに手がだせねぇ!!」
ということ。
そんなことをなげきなさるか。
元妻がいて、子どももいるのに。
愛人とのシーンも、
奥さんに思わず同情さえしてしまう。
このおんなずきめ。
そんなふうに考えてしまうのです。
でも、考えたら。たしかにそうです。
彼は別に病気になっただけで、聖人になったわけではありません。
彼は一般的な健康男子。
それは普通の考えなのです。
しかしそこをつつみかくすことなく、
彼をキレイなものとして扱うことなく、
一本の映画をまとめた。
涙するシーンも最小限です。
この心意気が素晴らしいですね。
難病ものなどを敬遠してるかたもぜひごらんください。
映像、演出の美しさにも、目をみはるものがあります。
そしてカメラワーク。
この左目だけの視点で映像をうつすことで
わかりやすく彼がおちいった状況に入れるのもいいですね。
実際これだけしかみえないのかぁ。とか。
涙を流すとほぼ視界ゼロだし。
そして台詞がない部分でも
「あっその、そこは閉めてってよ!」とか
「テレビそのまましないでよっ!!」とか
いっしょにいらいらできることで
ぐっと症状に対しての距離が近くなりますから
感情移入もしやすくなりますよね。
よくできててすごいなー、と感心してばかりでした。
で、この映画の評価は!
★★★★☆
星よっつ!
たしかに素晴らしいところは多々あるのですが、
受け付けないかたも中にはいらっしゃるでしょうし。
映画として盛り上がりに欠ける…と思う方もいらっしゃるでしょう。
なので、星はひとつマイナスさせていただきました。
個人的には好きです。淡々としてるの好きなので。


